太陽が昇り始めた頃。 「メーン!! ヤァ!!」 紅僚《コウリョウ》高校、武道場。 威勢のいい声が、外まで聞こえてくる。 「一本!!!」 そのかけ声と共に、両者は竹刀を下ろした。 面を取り、一息つく。 「ありがとうございました」 頭を下げて、端に下がった。