ほっと息をついたとき、大切なことを忘れていたことに気がついた。


ぎぎぎぎぎっとそちらに体を向けると、驚いた顔に遭遇する。



「じ・・純君・・」


「・・・・・・・説明して?」



そう言ってニッコリ笑う美少年に逆らえるはずがなかった。



「ふーん、じゃあ雪帆ちゃんの家は陰陽師一家で、雪帆ちゃんがその力を受け継ぎ、鬼を見ることのできる力を持つ凛ちゃんを守るにあたって、蓮とであった。そうゆうこと?」


「はい・・・そのとうりでございます」



ただいま、あたしは説明という名の尋問を受けていた。


純の質問は容赦がなく、図らずも洗いざらい吐かされてしまった。



「ふーん、なるほどね。これですべてがつながった。・・・あんなの相手にしてるんだったら大丈夫かな」



最後のつぶやきは聞こえなかったが、今のあたしはそれどころではなかった。