純に連れてこられたのは屋上。


その間、教室、廊下で女の子達の痛い視線を受けていたのは言うまでもないだろう。



「何?話って」



不機嫌MAXで聞いてやると、実に楽しそうに笑われてしまった。



「やっぱ君って昨日会った雪帆ちゃんなんだ。昨日とは全然違うから探すの苦労したんだよ?」



まさかそれだけのために自分をあの針の筵にしたのだろうか。


だったら殴りたい。


あたしの不穏な空気を感じ取ったのか、純君が慌て始める。



「あぁ、待って待って。怒らないで。突然訪ねたのは謝るから」


「話って何?」



再度そう訪ねると、純は少しだけため息をついた。