教室に帰ってきて、すぐに机にうつぶせる。


もうお弁当なんて食べる気力もなかった。


こういうとき地味子は楽でいい。


だれもあたしなんて気にしないから。



「雪帆~大丈夫?」


「凛~」



遠慮がちに近づいてきた凛に涙が出そうになる。



「え!ちょっと、なんで泣きそうなのよ!」


「凛~!いったいどーゆーことよ~」


「・・・あいつになんかされた?」



普段より数段声を低くして聞いてくる凛に、あたしは屋上でのことをすべて話した。