「オンキリキリ オンキリキリ・・・」



生暖かい風が少女の頬をかすめる。


今現在、誰も住むことのなくなったこの廃屋には、常人だったら気絶してしまうほどの妖気が立ち込めていた



『ぐぅっ!・・・くっ!』


「あめつちの かみのまにまに ささぐれば こが悪鬼魍魎を退散せよ!」


『き・・きえーーーーーー!!!』



少女の呪文が完成すると共に今まで苦しんでいた妖怪が絶叫と共に消えうせた。



それと同時に気分が悪くなるような妖気も霧散する。



「・・・ふう。んん~~!終わったぁ!」



あ!こんばんわ!あたし、日向雪帆!今何してたかって?それは、怨霊を祓っていたのです!
なんでそんなことができるのかは、まぁ、後のお楽しみってことで!今はとにかく眠い・・・


帰って寝よ・・・