「ねえねえ、由貴・・・
うちらなんでこんな所にいるの・・・??」

「わからんし・・・」


パイプ椅子に、ちまっと座っている私と由貴は細心の注意を払いながらコソコソ話していた。


「ん??どうかした??」

白い歯を光らせ満面の笑みで言われたもんだから、何も返すことができず


「だ、大丈夫で-す・・・」

二人で最高の苦笑いで言った。


10分前にさかのぼる――