「お姉ちゃん!ワンちゃん
名前なんてゆうの?」

「うみって言うんだよ」

「くぅんくぅん」
「鳴いたあ!かわいいっ
ねっ!お兄ちゃん」

あっお兄ちゃん……なのか





「ねえ」

隣にいた男の人が話し
かけてきた。

「はい…」

「この海、よくくる?」

「はいっ」



「…そおか!ぢゃあ
砂時計みてない?」


「あっ砂時計ってこれ…?」

私は拾った砂時計をポッケ
から取りだし差し出す。

「こ…これこれ!
拾ってくれたのか
探しとったんだよ。
ありがとうな」



「あっいえいえ」


えっすごい
笑顔がほんと輝いて
かっこいい…。

って私初めてあっただけ
の人になに思ってんの
変態ぢゃないかいっ



「ぢゃあ行くぞ!愛優
ほら、バイバイして」

「うん!バイバイ」

「ありがと。ではまた」


私は何も言わず、笑顔で
バイバイって手を振った