学校に着いて、聖也と目が合った。

でもすぐに逸らされて、あたしは落ち込む。

見てすぐに分かる様な、落ち込みをしたあたしに詩織は優しく「大丈夫?」と、聞いてくれる。

あたしは小さく、

「・・・うん」

としか、言えない。

でも目の前でいちゃついている様に、見える美佳ちゃんと聖也を見て目が潤む。

「羽衣?」

何故か優しく聖也に聞かれて、顔を上げる。

「っ\\\」

すぐに聖也の顔が赤くなり、顔が俯く。

・・・・・・

グイッと腕を引かれる。

驚いて顔を上げると、聖也があたしの腕を引っ張てた。

「ちょっと、来い!」

「えっ・・・」

あっという間に、空き教室に連れ込まれた。

「話、しようぜ」

「うん・・・」

「あのさ、昨日杉並にキスされた」

「・・・」

「ごめん」