あれから、聖也以外は忘れてないあたしは普通に学校に通っていた。

毎日聖也と一緒に行って、毎日一緒に帰ってくる。

あたしは、どんどん聖也に惹かれていった。

いつもいつも、聖也の事を考えていつもいつも目で追ってしまう。

そして、気付くこの想い。

あたしは、聖也が好き。

抑えられないこの気持ち。

あたしは、ある日の帰り道・・・

「あたし、聖也が好き」

「・・・ごめん 俺は、詩織が好き」

「・・・」

やっぱ・・・

「でもな、羽衣は覚えてねぇかもしれねぇけど、俺羽衣も好きだよ」

「えっ・・・」

「何も言わずに、去ってしまったお前の親友が忘れられない」

「・・・・・・」

「ただ、それでもいいなら・・・」

「それでもいい」

「・・・」

「それでもいいから、聖也と付き合いたい」