「うん」

「何がいいかな・・・」

「リオは?」

「それ、いいな」

本当はね、詩織から取ったんだ。

聖也の好きな人でも、詩織を忘れて欲しくなかった。

正直あたしの事を、好きになって欲しいけど忘れては欲しくなかった。

あたしの親友だから・・・

「じゃあ、連れて行くか?」

「うん」

聖也の家に行くと、おばさんがペットフードとか、色々猫に必要な物を買っていた。

「待ってたわよ」

「母さん、この子が捨て猫」

「まぁ、この子が!! 可愛い~」

「だろ?」

「名前は?」

「リオ」

「リオちゃん、ここが新しいお家ですよ?」