お姫様も楽じゃない





「ほっぺをつねるなんて、漫画の世界だけだと思ってたわ。」



驚愕している中にも、どこか冷静な自分がいる。

それが唯一嬉しかった。




「て事は…さっきの夢って…本当に!」




こんな優雅な美しい部屋を使う人といったら

お姫様しかいないであろう。



そう。
私は本当にお姫様になってしまったのだ。