「風邪、うつっちゃうよ」


「そしたら、実里に看病してもらう」


今度は私のおでこにキスをすると、悠君はパソコンの前に戻った。


そっかぁ。


土日は家にいてくれるんだ。


いっぱいいっぱい甘えちゃおう。


口が悪くて、仕事人間な彼。


でもたまにはいいでしょ?


こんなときくらい、いっぱいいっぱい甘やかして?


悠君が傍にいてくれることが、私の一番の薬なんだから。


「いい加減寝ろ」


「はーい」


風邪ひいて体は辛いけど、心はウキウキしてるって言ったら、また悠君に怒られるかな?


でも、怒られてもいいや。


たとえベッドから出られなくても、久しぶりに二人でゆっくり過ごせるんだもん。






・・・END