おんなじ二つの顔が私を見つめてくる。

「・・・七瀬、水希です・・・ごめんなさい・・・」

謝ってしまった。


駄目だ。

私の悪い癖。

すぐに謝って、逃れようとしまう。

あ、やばい。泣きそうだ。
こんなことだけなのに。

「木乃、水希、よろしくっ!!水希は明日学校紹介もよろしく頼むぜ?」


あ。

私のごめんなさいを追求してこない。

なんだかちょっと、嬉しい。

「・・・。」

「むぅ、葉月ー、部屋はもう決まってんのー?」

「もちろんよー、葉月様が一番手前よ☆」



明日からは学校だ。

みんなどんな反応するだろうな。

期待と不安と感じながら、その日はそのまま寝てしまった。


そういえば、何でナイフ向けてきたんだろ。

まぁいいや、もう疲れた。


学校、か・・・。