「…お姉ちゃん、わたしまたあの夢見たよ」 「マジ?!」 かたっ お姉ちゃんはわたしの向かいのイスに座った。 「今日こそ…会えるかなぁ」 「会えるといいね…」 お姉ちゃんとの静かな会話。わたしは制服に着替えて家をでた。 少し家から離れたところ。時間的にもちょうどいい。 「…誰もいないよね……?」 わたしはキョロキョロと辺りを見回して、下を向いた。