「あたし三好玲奈!よろしくね大野君!!仲良くしてね!!!」
「え、お、おぅ。
わ、分かったから離れてくんねぇ?近いんだけど。」
「ん?あ!すいません!」
必死になりすぎていつのまにか大野君の服にしがみついていた。
やば、第一印象最悪じゃんあたし。
「よし、今日はもうやることないし解散するか。
明日からマネージャーはジャージ持参してね。あ、大野。お前今日遅れたからここの鍵閉めとけよ。んじゃ、かいさーん」
「おつかれっしたー」
あ、終わっちゃった。
結構ゆるいのね、サッカー部って…
てゆうか先輩たち帰るの早っ。
もうほとんどいなくなってるじゃん。
「玲奈、あたしちょっと職員室行ってくるから門のとこで待ってて」
「うん、わかったー」
岡田が先に出てって大野君と二人きりになってしまった。
………気まずい。
よし、あたしも出よう。

