「あの、入りたいんだけど…」
振り向くとサッカー部の先輩らしき人が気まずそうに立っていた。
「あ、すいません。どーぞ」
あたしと岡田はすばやくドアの左側によけたけど、その人は部室に入らずにあたしたちをじろじろ見ていた。
「あの~…なにか?」
耐え切れなくなったあたしは思い切って聞いた。
だってすっごいこっち見てくるんだもん!
「君らさ、もしかして新しいマネージャー?」
「え、あ、はい。そうです」
そう言ったとたん、その人は眉間にしわを寄せてた顔を安心したように緩めた。
「なんだ、そっか。何で入らないの」
「いや、どうゆうタイミングで入ればいいか分からなくて…」

