「部室がせまいからだって。
全員集めるとむさ苦しいから嫌っつってた。」
空いてる教室使えよ!
まぁ人数少ない方が緊張しなくていいけど…
「あっ、着いたよ。」
ここが部室かぁ。
なんか青春って感じのオーラが漂ってるなぁ。
あたしが青春ムードに浸ってると岡田が小声で話しかけてきた。
「玲奈、先入ってよ。」
「え、やだよ、あたし岡田が入ったら入る。」
最初に入るのとか緊張するし。
「あたしだってやだよ」
「いやあたしも無理だって」
しばらくこうして部室のドアの前で言いあってると、後ろから足音が聞こえた。

