「…大丈夫…じゃねぇよな…」


「…何で…あんたがここに来たの?」


驚いてる私の目の前で心配そうな、でも優しい微笑みを浮かべて奴は言った



「月チャンが顔青くして違うクラスの女子に連れて行かれたから…もしかして…と思って………でも間に合わなかったな…ごめん」



奴はスーツのジャケットを脱ぎ、私の頭に掛けて抱き寄せた


「……本当だょ…遅いよ……もっと…早く来てよ…凄く…凄く怖かった」