キミシダイ




「………」


もぅかれこれ10分は話してる男…


それ、私の携帯なんだけど…



楽しそうに携帯で話すコイツが何だかムカついて、背中をバシッと平手打ちした


「い゛っ!!!」


携帯を耳から離し、背中を丸めて悶絶する男…



フンッ…ざまぁみろ!!


私は、男の手からさっと携帯を奪い返し、お父さんに話し掛けた



「もしもし?お父さん?」


『おぉ、月か…星は兄貴だけど、月の方が家の事詳しいから、色々教えてやってくれ♪仲良くするんだぞ?』


「え?ちょっ…いきなりそんな事言われても…」