キミシダイ



『ねぇ天川サン…ちょっと可愛いからって調子乗って無い?』

『私達の小林君に手ぇ出すのやめてくれない?』

『マジで目障り』



口々に不満を私にぶつけて来る…

私は俯いて時が過ぎるのを待つしか出来なかった…


『ねぇ!!!聞いてんの?』


一人がグイッと私の髪を掴み顔を上げた


『何?ダンマリ?いい気になっちゃって…この髪切っちゃえば?』

『クスクス…長くて邪魔でしょ?私達が切ってあげるよ♪』


クスクス笑いながら、そいつらは肘まで伸びた私の髪を適当にジョキジョキ切り始めた