著しい蝉の声の中、荒い息を立てて通学路を走り抜ける。 気を抜くと転んでしまうくらい必死に。 早く消えなくちゃ。 一刻も早くここから消えなくちゃ。 「何のタメにくるみを引き取ったのか分からない」 目を瞑れば思い出す。 一番言われたくない人に一番言われたくない言葉を言われた。 そんなにあたしが要らないのなら、もう消える。 それで良いんでしょ?