いつもテニスばっかりだった私にバスケの迫力はたまらなく感動させた。


時々こちらに手を振る太一君がとてもカッコ良く見えたのも確かだった。


「凪。ここにいたの?」


振り向くと星ちゃんが立っていた。


「星ちゃん…―。」


星ちゃんは黙って私の二歩前を歩いてく。


星ちゃん…―。

私は星ちゃんの彼女なの?


まだそんな期待しないほうがいいの??


「凪!」


星ちゃんは急に振り返り私を抱きしめた。


「太一と話すなよ…。付き合ってょ、凪。俺だけの凪でいてよ。ダメ??」


「…―星ちゃん…?」