ドンッ!! 「ぁ。わりぃ!大丈夫?」 星と剛の前から自分の席に帰ろうとした私は急にぶつかってきた人の腕の中にすっぽりハマった。 「だ、大丈夫です」 「ごめんな!」 彼は同じクラスになった伊藤太一君だ。 太一君は入学した時から背が高くて、カッコ良くて有名だったから違うクラスだった私も知っていた。 私はチラッと星を見た。 星は去っていく太一君を見つめていた。 また期待しちゃう。 でも、あの子の顔が浮かぶ…