*阿部凪* 高校に入学したばかりの教室の席で、 私は不安でケイタイをいじってばかりいた。 『1人やだょマジでなんでクラス違うなんてありえない!』 親友、木村ヒカルと同じクラスになれなかった事がこの時の私には辛すぎた。 メールを打つ カタカタカタカタカタ………………― って、音が妙に気持ちを落ち着かせた。 「!?」 髪が風に揺れたこの時まではね………………――――