「ぶぅ~‥」

豚みたいに鳴いているのは
今年の春に高校生になった私、
相賀花-アイガ ハナ-


『何?また何かあったの?』

足を組み替えながら私に
耳を傾けてくれたのは親友の
中村聿-ナカムラ イチ-
通称イッチャン


「なっ‥イッチャンひどぉい!
その言い方じゃいつも私が
何かあったみたいじゃんかぁ」


『みたいじゃなくて
いつも何かあるじゃん』


「うぅー‥」


私は机に俯せになって拗ねる。
そしてイッチャンは私の方を
向いて机にヒジをついて話を
聞く体制に入るんだ。
これが毎朝のパターン。




『で?何があったの?』


ほらね。イッチャンは
なんだかんだ言って
ちゃんと聞いてくれるんだ。



「うん‥あのね‥?」




私は思い頭を上げてから
ポツポツと今日あった出来事を
話し始めた。