そうして大塚君の悩み事はあっさり解決。

私は自分の知ってる限りの猫の知識を大塚君に教えた。



…そしていつの間にか飼ってるペットの話題になって、私はモカのことを大塚君に話していた。


「お兄ちゃんが付けた名前なんだけどね、コーヒー色だからモカなんだよ」

「うちの猫もミルク色だからミルクだよ。姉ちゃんが付けた名前だけど…」


そこまで話して、私たちは「あ!」と声を上げた。


モカにミルク。

お揃いみたいな名前。

これってきっと偶然じゃない…。



「姉ちゃんが神崎の兄さんに影響されたんだな」

「そうかもしれないね」


そう言ってお互いに顔を見合わせてくすりと笑い合った…。