「あとで昼飯持ってくるから、それまで大人しく寝てろよ」 お兄ちゃんはそう言ってまた私の頭を撫でた。 私がこくりと頷くと、そのままお兄ちゃんは部屋を出ていってしまった。 パタンとドアが閉まるのと同時に私はベッドにこてんと体を倒した。 手の中のボトルをぎゅっと握りしめる。 お兄ちゃんにあんな風にされたのはいつ以来だろう… あんな風に頭を撫でられたのは、もうずっとずっと昔のこと。 嬉しくて、温かくて、懐かしい。 そんな感情が、胸をいっぱいにする…。