気になる背中

「今日はもう終わろうか…」

「…え？」

「神崎なんか疲れてるみたいだし…」


問題が進まない私を見兼ねてか、大塚君はもう帰ろうと言い出した。


本当はそんな心配されるような理由じゃないのに、そんなことを言われて私は恥ずかしくなった。


私は慌てて首を振って否定の言葉を上げた。


「そ、そんなことないよ？大丈夫だよ！」

「うん。…でも、今日はもう終わり」