「り、陸君…!!」
「ん…?」
「こ、ここ学校だよ!?」
「うん」
「く、苦しいよ…」
「うん」
恥ずかしくてそう訴える私に、陸君は頷いて応えたけれど腕の力が弱まる気配はない…。
「…俺、澪のこと好きだよ」
陸君は私を抱き締めたまま、唐突にそう言った。
改めてそう言われて、私は恥ずかしくて言葉が出なかった。
彼の服をぎゅっと掴んで頷いて返すと、陸君はそっと腕の力を解いてくれた。
そして、腕から解放するのと同時に、
「澪のこと、やばいぐらい好き」
そう呟いて、陸君は私にキスをした…。
2度目のキスは、
涙がまじって少ししょっぱくて…
…でも、
とてもとても甘くて……


