…けれど、 陸君の口から出たのは、私が思っているような言葉ではなかった…。 「…この前、澪に酷いこと言って、本当にごめん。 俺…自分のことしか考えてなくて…。 …でも、澪と裕也が仲良さそうに話してるの見たら、どうしても我慢出来なくて…」 陸君はそう言って、私の両手をそっと握った。 陸君の言葉に、 手から伝わってくる体温に、 思わず涙が溢れた。