大塚君の言葉が、 伝わる心臓の鼓動が、 嬉しくて、嬉しくて、胸の奥が苦しいほどに締め付けられる。 「…で、でも、大塚君、 前に、私と一緒にいるわけないって…」 「それは…、神崎が俺と居るの本当は嫌なんじゃないかって…。 姉ちゃんたちが付き合ってるせいで、そう言えないんじゃないかって思って…」 私の言葉に大塚君はそう返した。 彼の言葉に、私はそれまでぽっかり空いていた心の隙間が埋まっていくのを感じた…。