「…なんでそんなこと言うの」 私の言葉に、大塚君にはそう怒った風にそう言った。 その口調に怖くなって、私は目をぎゅっと瞑った。 だって、もう本当に嫌われた…。 …そう思ったその時、 「…諦めるとか言わないで欲しい。 …俺も、神崎と同じ気持ちだから……」 その言葉とともに私の体にふわりと温かい体温が広がった。 瞼を上げると、大塚君に抱き締められていることがわかった…。