「ねぇ、私は幸せになっていいのかな?」 伸ばした手をギュッと握りしめてそう呟く。 求めれば、私には幸せが手に入る。 でも、両親に罪悪感が芽生えるんだ。 そのことが、私に幸せを与えることを拒み続ける原因となるには充分すぎた。 呟いた言葉に返事が返ってこないのは、わかってる。 わかってるんだけど、言葉に出してる。 もし、誰かが聞いていたら。 きっと、私に答えをくれるはずだから。