渋々と言った感じでカズを睨むのをやめた咲斗。 そんな咲斗にカズはホッと息をついていた。 「・・・柚、今からする話は大切な話だ。柚の安全に関わる」 「え・・・・・・」 「とにかく、聞け」 さっきまでの甘々な咲斗はもういなくて、私の目を真剣に見つめる咲斗だけが残った。 カズとレンは気をきかしたのか、「ちょっと出る」と言って何処かに行ってしまった。 私と咲斗の二人だけのこの部屋に思い沈黙。 「・・・いきなりだが、柚。お前は狙われてる」 「はへ・・・?」