「さ、咲斗・・・」 「ん?」 今だに言い訳してる男の人をどうすればいいかわからず、咲斗に助けを求めようとした。 「た、助けて」 チッ、と舌打ちした咲斗。 ソファーから立ったと思ったら、私達のほうへ歩いてくる。 めんどくせぇ!って言われて殴られちゃうのかな、私!? 咲斗が前に立って、私に手を伸ばしてきた。 反射的に目を強くつむった。 「気づかなかった。わりぃ」 その言葉と、頭にふわっと何かが乗る。 恐る恐る目を開けるとーーー。 そこには、微笑みながら私の頭を撫でている咲斗が居た。