喉が潤う この感じ――――― 薫の血の味 私はゆっくりと薫から離れた 「もう、いいの?」 「……薫が死んじゃう」 薫はクスッと笑った 「餓えはなくなったようだな」 楓は私を冷たい目で見る 先程の薫の要素はなくなった。 これが本当の楓。 「何を考えている」 「……いいえ…べつに」