ヴァンパイア2~貴方の秘密~




喉が潤う


この感じ―――――



薫の血の味



私はゆっくりと薫から離れた



「もう、いいの?」
「……薫が死んじゃう」


薫はクスッと笑った



「餓えはなくなったようだな」



楓は私を冷たい目で見る


先程の薫の要素はなくなった。
これが本当の楓。


「何を考えている」
「……いいえ…べつに」