「なら、私が居なくても…平気ね」 ……? 「まぁ、いいわ………お幸せに」 「はい!」 桜さんは車のキーを人差し指にはめて、クルクルと回している。 「帰るわ…」 「あ、はい…」 久しぶりのお客さんなのに何も用意できなかった。 「………あんたさ」 「はい…?」 桜さんは私の顔に近付いてくる。 キスしそう……