ヴァンパイア2~貴方の秘密~




「なら、私が居なくても…平気ね」


……?


「まぁ、いいわ………お幸せに」
「はい!」


桜さんは車のキーを人差し指にはめて、クルクルと回している。


「帰るわ…」
「あ、はい…」


久しぶりのお客さんなのに何も用意できなかった。


「………あんたさ」
「はい…?」


桜さんは私の顔に近付いてくる。
キスしそう……