桜さんはずんずんと部屋に入ってきた。 あまり、薫の匂いを奪われたくないんだけど…… 「相変わらずね」 「……えぇ…どうしたんですか?今日は?」 桜さんは私を真剣な目で見る。 「……これ、見て」 一通の手紙 誰から………? 「見て」 「……は、はい…」 私はその手紙を開けた。 「………ッ…!!!」 「生きてるのよ……」 うそ……嘘……