「美涼、まだか?」

「まだに決まってるでしょ!龍弥がいるから着替えられないのっ!」

龍弥は、私のベッドでごろごろしている。

いつものことだ。

「別にいいじゃん。減るもんじゃねぇし。」

私の方をじっと見て、龍弥は言った。

「ば、ばかぁ!早く出てって!」

「………はいはい。わかりましたよ。リビングで待ってるからな。早く来いよ。」

―――バタン。

龍弥は、少し落ち込みながら部屋を出て行った。

………はぁ。

やっと着替えられる。

私は龍弥がリビングへ行ったのを確認し、制服へ着替え始めた。