「美涼…まだか?」

龍弥は、私のベッドでごろごろしながら聞いてきた。

「まだに決まってるでしょ!龍弥がいるから着替えられないのっ!」

私は、龍弥の背中をバシバシと叩きながら言った。

「別にいいじゃん。減るもんじゃねぇし。」

私の方をじっと見て、龍弥は言った。

「ば、ばかぁ!早く出てって!」

「………はいはい。わかりましたよ。リビングで待ってるからな。早く来いよ。」

龍弥は、自分と私のかばんを持って部屋を出て行った。