((龍弥's side))

―――はぁ、はぁ。

俺らは下駄箱まで走ってきた。

「…龍…弥ぁ。」

色っぽい声で、美鈴が呼んだ。

俺が手を引っぱってで走ったからだろう。

きっと疲れたんだ。

「悪ぃ。つい…な。」

「…ううん。大…丈…夫だから…ね。」

大丈夫なわけねぇだろ。

お前の体も…俺の理性も。

俺は…こいつのことが…。

((end))