「やっと全校集会終わったぁ」
そんなざわめきが体育館の様々な場所から聞こえてくる。

「ふぅ・・・」
「な~にため息ついてんの!」
いきなり後ろから話しかけられたから誰かと思ったら新垣だった。
・・・こいつとも随分長い付き合いだな・・・
ふとそんな事を思った。

「まさかまたあんたと同じクラスになるとはねぇ~」
「去年も同じだったしな」
「そうだねぇ~、まぁまた一年間よろしく!」
そう言って仲の良い集団のもとに去っていった

「浩二と新垣って昔からずっと一緒じゃない?」
そう言いながら真幸が近づいてきた
(そういやそうだな)
そう心の中で呟きながら「そんなん言ったらお前とだって一緒だろ」
「まぁ中学一緒だしね」
「・・・それもそうだな・・・」
「ていうか早く行かないと担任にまた切れられるよ」
「担任誰だっけ?」
「柴田先生」
「ゲッ!!柴さんかよっ!」
おれは去年柴田に軽く目を付けられていたので恐ろしさは十分知っていた。
「最悪だぁ~・・・」
俺は頭を抱えながら去年の事を思い出していた
「今そんな事やってるよりは先生より先に教室行った方が良いと思うよ」
「そっそれもそうだな、よし!急ぐぞ!」
そういうなり俺は駆け出していた・・・