バンギャ?!!〜ワタシのカレはバンドマン

「こないだはどーも」


『リョウちゃん』は
いやみったらしい口調で言う。


「でも、出待ちはもうやめてね。

あれね、クレームきちゃうんだよね、ライブハウスから。」


「・・・すいません。」

アタシは小さな小さな声で謝った。


「お、素直だね。」

『リョウちゃん』は笑う。

笑うと、目尻がさがって、やさしい顔になった。


「で、今日ボクが聞きたいのはだね。」

ふざけるように言う。

「ボクは『バカ』かね?」


!!!!

アタシは動揺してカバンを落としてしまい、

カバンの中身が床に広がる。


「ありゃりゃ」

といいながらしゃがみ、

『リョウちゃん』は

床に広がった、ポーチとペンケースを、

拾ってくれている。



やっぱ、目があってたんだ!

ていうか、何て言ったかフツーわかる?!

なんなの?この人は!?


アタシは

『リョウちゃん』のつむじを眺めながら

ぼーっと立ち尽くしていた。