バンギャ?!!〜ワタシのカレはバンドマン

「リョウちゃん!

れな、手紙と、これ、差し入れ・・・」

れなの甲高い声は、いつにもまして高くなっている。


『リョウちゃん』は、

れなとアタシを睨むように一瞥して、


「いらね。」


と、吐き捨てるかのように言った。


「え・・・」

と、言葉に詰まっているれなの顔を見ると、


瞳にはいまにもこぼれ落ちそうなくらい、

涙がいっぱいになっている。