ピーンポーン♪

陽介の家に着いて、インターホンを鳴らす。
もう叶は着いているらしい。

しばらくすると、陽介ママの明るい声がスピーカー越しに聞こえる。

『あら、宏ちゃん?ちょっと待ってて、すぐ陽介呼んでくるからね』

「あ、はい。いつもありがとうございます」

そうそう。
“いつも”なんだよねー(笑)


そしてまたしばらくすると、突然玄関の扉が開いて陽介が顔を出した。
突然扉が開くのもいつものことで、すでに慣れてしまっている自分がいる;;

「遅ーよ。着替え持ってくるのにそんなに時間かかるか?」

そんな陽介の憎まれ口も今はお世話になる身として受け流さなくちゃいけない。
あー、むかつく。