「俺、俺も好きな事を仕事にするよ。俺、教師を目指してやろうと思う!」 「えっ!き、教師?」 この友人の驚いた顔。まさか教師を目指すなんて夢にも思わなかったろう。 「でも……もう三度目のダブリですけど?……先にちゃんと勉強した方が……」 「え……う、うん」 「教師になろうだなんて夢にも思いませんでしたよ。もう二十一でしょ?ホント、学校好きっすね……」 「す、好き……かな」 「俺なら辞めてるでしょうね……」 六年目の春。 完