まだなれないこの静かな箱の中は、寂しい影が私を包む。
まるで、死神に抱き締められたように。。


でも罪の意識は、あるけどない。

<ある>のは、家族への謝罪の気持ち。
<ない>のは、母への謝罪の気持ち。

あの人は、私を殴ったり柱に縛りつけたりして。
私に地獄をみせていた。
でも許せないのは、弟の勇輝にまで同じことをしていた。

何年も何年もの昔から私たちには、地獄だった。

《生き地獄》

私たちは、我慢していたんだ。