男性の警察官と一緒に女の警官が入ってきた。

私の前に座りノートを開く。

正義感の固まりのような人で綺麗と言うよりは、かっこいい人だ。。

「それでは、質問に答えてください。」

私をチラッとのぞいて話し始めた。。

私は、ただうつむいてうなずく。


「お名前と年齢と家族構成。」


しばらくの沈黙の中、重たい口を開く。

「池上れいら。。17歳です。家族構成は、お家にあまり帰らない父と専業主婦の母。小学生の弟に高校生の私の。。4人家族です。。」

小さい声でも意外と響いた。

女警官が慣れたように軽い口取りで続ける。

「じゃそんな家族を殺した動機ってなにかしら。。」


少しイラッとしたけどさっきよりも大きな声で答えた。


「私を死刑にしてください!!!」


男性の警官は、驚いた様子で私を見る。

だけど女警官は、少し笑ながら答えた。


「あなたは、どんなつもりでお母さんを殺してしまったかわからないけど、、少年法であなたは、守られて死刑なんてできないのよ。少年法で守られていることを知ってて殺したんじゃないの?」

私は、ムキになるようにどなった。

「違う!!あんたに何がわかるの??!」

男性の警官が私を押さえた。


「離して!!離してよ!!」

女警官は、続ける。

「だけど一つだけおしえてあげる。親殺しは、子殺しより罪は、重いのよ。」

私の呼吸は、荒くなるだけで話しにならないと中止になった。