暫く歩くと、とあるワンルームマンションの一部屋に着いた。小さいテーブル以外何もなく、小綺麗に片付けられた、殺風景な部屋の中で、その面接の人は、「お茶しかないけど大丈夫ですか?」と聞いてきた。「はい、なんでもいいです」とぼそっと呟き、「煙草吸うなら灰皿あるから、どうぞ」と言って、灰皿とお茶を出してくれて、「ありがとうございます」と顔も合わさず呟いた。「19だっけ、若く見えるよね、言われない? どっちかと言うと、ジャニーズ系だし、女の子みたいな感じだね」と言われ「そうですか?自分ではあまり思わないですけど」といったものの、内心ドキッとしていた。何か見透かされた感じがしたのと、馬鹿にされた感じに勝手にとったのだ。相手は何気ない会話のつもりで悪気もなかったのだが、分っている事を他からあっさり指摘されると、素直にうなずきがたい。
「ところで、どんな仕事だと思って、ここに来たの?」と聞かれ、「ホストですよね」「そうだけど 女相手の店とかとまた違うんだよね、実際会って遊んでもらうんだけど、相手が選ぶ立場だから、顔とかルックスとか見てもらって、気に入れば、成立って事で仕事をしてもらう感じだけど」「すぐに仕事在りますか?」「まあ、客は沢山いるから、選ばれればありますよ」
暫く頭のコンピューターがOKかNOを判断していた。「大丈夫です、やります」と応えてしまった。
「ところで、どんな仕事だと思って、ここに来たの?」と聞かれ、「ホストですよね」「そうだけど 女相手の店とかとまた違うんだよね、実際会って遊んでもらうんだけど、相手が選ぶ立場だから、顔とかルックスとか見てもらって、気に入れば、成立って事で仕事をしてもらう感じだけど」「すぐに仕事在りますか?」「まあ、客は沢山いるから、選ばれればありますよ」
暫く頭のコンピューターがOKかNOを判断していた。「大丈夫です、やります」と応えてしまった。
