お店に入るとすでに祥太くんとその友達は来ていた。 クリスマスムード一色のイタリアンレストラン。 カップルが店内を占める中、わたしたちはダブルデートみたいで、浮いた感じ。 一番奥の席に通されると、開口一番に祥太くんがわたしに謝ってきた。 「瑞穂ちゃん、ごめんね……結花から聞いてるよね?」 「うん……」 「結花は悪くなくてさ……」 「もういいよ。今更仕方ないし……」 祥太くんの友達もいる手前、強いことも言えない。 結花も祥太くんも謝ってくれたし、よしとするよ。